About

本サイトは、
デザインの記録・保存をテーマに、
作品の背景情報や制作過程を
体系的に蓄積し、
未来のデザイナーや研究者にとって有益な
知見を
提供することを目的としています。
デザインに関心のあるすべての人々が、
過去の知識を活用し、
新たな発想を生み出すための
基盤となることを目指します。

デザインの記録・保存に関しては、
近年、物理的な収蔵スペースの限界が指摘されています。
例えば、日本博物館協会の令和元年度の調査によると、
「9割以上(ほぼ満杯の状態)」と回答した館が全体の33.9%、
「収蔵庫に入りきらない資料がある」という館も23.3%に及んでいます(*1)。
このような状況下において、
デジタル空間にデザイン資源をアーカイブすることの意義はますます高まっています。

さらに、デジタル技術の進化により、
画像や文章、3Dデータ、動画、音声など、
多様な形式でデザインを記録・保存することが可能になりました。
しかし、その一方で、情報の膨大化により、
どのデータをどのように記録・整理し、
適切に活用するかが新たな課題となっています。
そこで、本サイトでは、デザインに関わる多様な人々と共に、
「どの情報が作品の本質を伝えるのか」
「記録の形式はどのように設計すべきか」
という問いに向き合い、最適な保存・活用方法を模索していきます。

特に、本サイトでは以下の4つのデザイン領域に焦点を当てています。
①プロダクトデザイン(生活用品・装身具・家電・家具・文具・映像機器・自動車など)、
②グラフィックデザイン(ポスター・新聞広告・書籍など)、
③パッケージデザイン(食品・飲料・日用品など)、
④ファッションデザイン(衣服など)
です。
それぞれの領域では、単なる完成品の情報にとどまらず、
素材選びの背景、試作・検証の記録、
生産や加工のプロセスなど、
デザインの本質を伝える周辺情報の記録にも注目しています。

周辺情報の記録については、
デザインが生み出されるまでの背景やストーリーを記録し、
保存することに意義を見出しています。
素材を選んだ理由、試作と検証の過程、生産や加工の手法、
地域とのつながりなど、
デザインの成り立ちに関する情報を蓄積することで、
後世のデザイナーや研究者、さらには企業や自治体など、
多様な立場の人々が新たな知見やヒントを得る手がかりとなるでしょう。

具体的にはプロダクトデザインでは、
製品の寸法や素材だけでなく、
設計段階での試行錯誤や、
試作を経て導き出された最終形状の意図、
量産体制における加工技術などが重要な周辺情報となります。
同様に、グラフィックデザインでは、
印刷技法や紙質、色校正のプロセスといった要素が作品の完成度を左右します。
パッケージデザインでは、
商品イメージに大きく関わる形状やグラフィックに加え、
法規制や流通条件との適合性が求められます。
加えて、ファッションデザインでは
、素材の調達方法や加工技術、
サステナビリティやエシカルな観点などが重要となります。

このように、デザインの世界では、
形あるものと形なきものが交錯し、
人々の暮らしや文化を豊かにしています。
しかし、デザインの記録や保存のあり方については、
十分に議論がなされてきたとは言えません。
特に、デジタル技術が急速に進化する現代において、
作品に紐づく情報を「どのように、どこまで」記録し、
活用可能な形で未来へ伝えていくかが重要な課題となっています。

本サイトを訪れる方々が、
ここに蓄積された情報から新たな知見やアイデアを得られることを願っています。
そして、デザインの可能性を広く共有することで、
新たな価値の創造や社会・文化の発展へとつながる道筋が
見えてくるはずです。

  • https://www.j-muse.or.jp/02program/pdf/R2sougoutyousa.pdf

Presented by Abstract Engine. From March 2023 through March 2025 In cooperation with Ministry of Economy, Trade and Industry

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