日本の地場産業や伝統工芸を応援するために、山田照明株式会社とともに五十嵐が行ったデザイン・プロジェクト「Y.M.D.」。そのうち、山形鋳物を製造する山正鋳造株式会社とのコラボレーションによる「imono」シリーズにおいて制作されたスツールである。無骨なアルミニウム製の三本脚とのコントラストが印象的な波打つ鉄製の座面は、鉄の重量感を中和するために極限まで薄く鋳造されている。砂型に熱した鉄を流し込むことで成形される鋳物の製造において、五十嵐が試みた軽さの表現は、伝統的な技術を担う職人の存在抜きには実現しなかった。1989年から1994年まで続いたこのプロジェクトはデザイン、製造、流通、広報までをトータルに扱い、地方の生産者と都市部の消費者を結びつけた点でも意義深い。ほかにも富山県高岡市の高岡銅器による花器や愛知県瀬戸市の陶磁器による食器などが制作された。 【3Dデザインデータの権利者名:金沢工業大学五十嵐威暢アーカイブ】

Imonoスツール

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